ロードバイクのパーツ

 

【 ロードバイクとは... 】

ロードバイクは、舗装された道路を高速で走るために特化した自転車です。

ロードレーサーとも呼ばれますが、ツーリングや通勤など、レース以外の用途でも使用されることが増えたため、ロードバイクという名称が一般的になったそうです。

ロードバイクの魅力はその機能美。走るために不要なもの(泥よけやスタンドなど)は全て排除され、道路との摩擦抵抗を極力減らすために高圧極細タイヤを装着したり、軽量化されたフレームやコンポーネントを使用しています。研ぎ澄まされたそのフォルムは、陸上選手やボクサーなどのアスリートを彷彿とさせますね。

 

 

 

 

♪フレーム

自転車の各種部品の中でも、もっとも重要と言えるパーツではないでしょうか。

フレームの形はダイヤモンドフレームと言って、2つの三角形をくっつけたひし形の形状となっています。

家長の愛車、SPEEDSTER S50のフレームはアルミですが、アルミフレームの特徴は、以下の通りです。

   
[メリット]
    ・軽い          ・丈夫
    ・安い          ・錆びにくい
   
[デメリット]
    ・フレームの寿命が短い(金属疲労が進行しやすい)

 アルミはやわらかいというイメージがありますが、フレームを構成する際にはチューブの径を大きくして頑丈にしてしまうため、逆に剛性が高くなってしまいます。そのため、ショックの吸収性が悪く、乗者に疲労がたまりやすいという欠点がありますが、反面、スプリンターに対しては掛けた力を逃さず受け止められるという利点にもなり得ますね。

 アルミ以外のフレーム素材としては、クロモリ(クロームモリブデン鋼)やカーボンなどがあります。
 クロモリはショック吸収率が高くて乗り味がよいのですが重くてさびやすく、カーボンは軽量/高剛性/高ショック吸収率と性能は高いが価格も高い、といった特徴があるので、用途や予算に応じてフレームを選択する必要がありますね。

SPEEDSTER S50はアルミフレームです。
アルミフレームはフレーム径を大きくする傾向が強く、見た目にもボリューム感がありますが、家長はこの太目のフレームが好きですね〜

クロモリのすっきりとした細いフレームが好きな方も多いのですが、こればっかりは好みでしょうね。
フレーム

 

オススメのフレームセット

 

 

 

♪ハンドル

ロードバイクと言えば、ドロップハンドルですね!まさに、ロードバイクの顔と言えるパーツでしょう。

ドロップハンドルの歴史は古く、1910年代には、すでにこの形が主流になっていたというから驚きですね。これだけの歴史があるハンドルということは、理にかなった形であるということの証明と言えますね。

ドロップハンドルは状況に応じて持ち手の位置を変えることが大きな特徴です。

以下に持ち方の例を紹介します。

平地を比較的ゆっくりと巡航運転する際に持ちます。上体が上がるため、体がラクになりますね。
この水平部に補助ブレーキが装着されている初心者向けモデルも存在します。
ハンドル水平部
ブレーキレバー、シフトレバーに指がかかる通常最も多く使用する位置です。
ブラケット付近
スプリント時や下り坂での超高速走行時などで使用します。
超前傾姿勢になることで空気抵抗を抑えるとともに、ハンドルのぶれをしっかり制御できます。
ハンドル下部

 

 

♪ブレーキレバー/シフトレバー

ロードバイクにはパッと見でシフトチェンジする機構が見つかりません。

実は、ブレーキレバーがシフトレバーを兼ねているんですよね〜...初めてこのシステムを知ったとき、とても大きな驚きを感じました。

このシステムはシマノ社が開発したSTI(シマノ・トータル・インテグレーション)というもので、ハンドルから手を離さずにシフトチェンジできるという画期的な機構だったのです。

ちなみに以下のような感じでシフトチェンジします。

左側のシルバー部分がブレーキレバー、ブレーキレバーの右に付いている黒いレバーがシフトレバーです。
DURA-ACE、ULTEGRA、105、TIAGRAは、この機構を採用しています。
105のシフター
ブレーキレバーを内側に押すとシフトダウンします。
シフトダウン
シフトレバーを内側に押すとシフトダウンします。
ドロップハンドルの下部を握っている時でも変速が可能です。
シフトアップ
SORAのシフターです。
真下がブレーキレバー、右に飛び出た小さな突起がシフトレバーです。
シフトチェンジ前
ブレーキレバーを内側に押すとシフトダウンします。
シフトダウン
親指でシフトレバーを下に押すとシフトアップします。
ドロップハンドルの下部を握っている時はシフトアップできませんので、レース向きではありませんね。
ただ、通常の握りでは、逆にシフトチェンジがしやすいので、街乗りやクルージングがメインのユーザー向けと言えるでしょう。
シフトアップ

 

 

♪タイヤ

ロードバイクの機能美の象徴とも言えるのが極細の高圧タイヤです。

ロードバイクのタイヤの幅は18〜25mm程度と、一般のタイヤの1/2から2/3程度の細さです。タイヤ幅が細いことで、道路との接地面積が小さくなり摩擦抵抗が減り、高速走行を実現しています。また、タイヤの空気圧を高圧にすることで、さらに接地面積を小さくしています。

タイヤに空気を入れるバルブは仏式バルブと呼ばれるタイプになっていて、一般用の自転車の英式バルブと全く異なる形状をしています。当然、空気入れは仏式バルブ対応のものが必要となりますので注意してください。

23mmのタイヤはまさに極細。こんなタイヤでよく走れるなぁと感心してしまいます。

極細高圧タイヤの弱点は段差ですね。歩道を走るのは極力やめましょう!
23mmのタイヤ
仏式バルブはスマートでカッコいいですね。
仏式バルブ

 

オススメのタイヤ

 

 

 

♪サドル

ロードバイクのサドルは、クッション性といった乗り心地は比較的軽視され、軽量化することに重点が置かれています。中には、ただの板のようなサドルも販売されています。

軽量なものほど価格は高く、サドルだけで数万円もするものも販売されています。サドルの場合、高ければ良いというものではなく、自分のおしりにフィットしたものを見つけることが重要ですね。

サドルが合わないと、ロードバイクに乗ることが苦痛になること間違いありません。

ロード用のサドルにしては、クッション性がある方ですね。
とはいっても結構硬く、初めて乗ったときは違和感を感じましたけどね。
薄っぺらなサドル

 

オススメのサドル

 

 

 

♪クランクセット/フロントディレイラー

クランクセットは、踏み込んだ力をチェーンに伝える重要なパーツです。

クランクセットには様々な種類がありますが、おもなキーワードは以下になります。
  ・ダブル
  ・コンパクトクランク
  ・トリプル

【ダブル】中級〜上級者向け
 名前の通り、2枚のスプロケットで構成されていて、枚数が少ないので軽量です。52-39Tのものが一般的ですが、軽い段(フロントの場合、歯数の数値が小さいほど軽い)がないので、登坂時には相応の脚力が必要となります。

【コンパクトクランク】初級〜中級者向け
 ダブルの一種ですが、50-34Tというように、一回り小さいスプロケットを採用していますので、脚力のない人には助かります。

【トリプル】入門者〜初級者
 名前の通り、3枚のスプロケットで構成されています。52-42-30Tのように、歯数が幅広いので、高速巡航も登坂も快適に乗ることができます。初めてロードバイクに乗る人は、トリプルから始めると、大変ラクだと思います。

FC-R700はSHIMANO(シマノ)社製のコンパクトクランクです。ULTEGRA(アルテグラ)クラスのクランクセットで、HOLLOW TECHUシステムを採用していて、軽量かつ高剛性を実現しています。
歯数は50-34T。
コンパクトクランクFC-R700
SPEEDSTER S50のフロントはトリプルです。インナーの段はほとんど使用せず、センターもしくはアウターの段を通常使用しています。
でも、激坂では、このインナーが大活躍!どんな坂でもすいすい(ってのは言い過ぎですが...)登ることができますね!
歯数は52-42-30T。
SPEEDSTER S50のフロント周り

 

オススメのクランクセット/フロントディレイラー

 

 

 

♪スプロケット/リアディレイラー

スプロケットはチェーンからタイヤに動力を伝える歯車、ディレイラーはスプロケット上のチェーン位置を変える装置です。

スプロケットの枚数はグレードによって異なり、上位グレードのDURA-ACE、ULTEGRA、105では10枚、TIAGRA、SORAは9枚となっています。(以前は、SORAが8枚だったのですが...)

同じスプロケットでも歯数の種類がいろいろあります。11-28Tのように大きな歯から小さい歯まであるマルチタイプや、11-23Tのようにこまめにシフトチェンジを行う高速走行タイプなど、自分の用途にあったものをチョイスしましょう。

SPEEDSTER S20のリアは105を採用し10段となっています。ロードバイクのリアスプロケットは段の差が小さく小まめな変速を実現しています。
歯数は11-25T。
105のスプロケット
SPEEDSTER S50のリアはSORAの8段です。
歯数は
12-25T。
SPEEDSTER S50のリア周り

 

オススメのスプロケット/リアディレイラー

 

 

 

♪ペダル

ロードバイクのペダルの主流はビンディングペダルというペダルです。

ビンディングペダルは、ペダルにシューズ底部の部品をはめ込み、固定するものなのですが、踏み込んだ力や足を引き上げる力を無駄なくペダルに伝えることができるため、高速走行を目的とするロードバイクでは主流のペダルとなってきました。

しかし、取り外すためには若干コツが必要なため、慣れない間は取り外しに失敗して転倒する、いわゆる立ちゴケをしてしまうことも多いですね。

ビンディングペダルには規格があって、シューズと規格が適合したものを使わなければなりません。シマノで言うと、SPDやSPD-SLという規格がありますが、SPDはMTBで主流で、SPD-SLはロードバイクで主流な規格です。

さて、ロードバイク初心者は、まずドロップハンドルやシフトチェンジに慣れることが先決だと思いますので、最初は普通のフラットペダルでロードバイクに慣れ、次段階でビンディングペダルに挑戦するというのが良いのではないでしょうか。また、ロードバイクを通勤でも使うし、週末のツーリングやレースでも使いたいという方には、片面がフラットペダル、もう片面がビンディングペダルという便利なペダルもあります。

ロードバイク初心者の家長は、まずはフラットペダルをチョイスしました。サイクルベースあさひで購入したDixna社のロードWペダルです。3500円ぐらいだったと思います。

次はビンディングにステップアップするぞ!
フラットペダル
ロードバイクに慣れてきたので、ビンディングペダルを購入!

しかし、通勤でも乗るので、片面がフラット面なシマノ社製のPD-A530をチョイスしました。定価6250円です。
PD-A530のフラット面
こちらがPD-A530のビンディング面です。
SPD対応ですね!
PD-A530のビンディング面
なかなかスタイリッシュでカッコイイペダルです。
PD-A530を装着

 

オススメのペダル

 

 

 

 

 

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