北アルプスの南端、長野県と岐阜県の県境にまたがる乗鞍岳。その裾野に位置するめちゃくちゃビッグなキャンプ場、無印良品南乗鞍キャンプ場です。その広さは、な、な、なんと100ha!!サイト数も200を数え、国内最大級のキャンプ場です。 愛知県から一般道で3時間半かけて、岐阜県大野郡高根村にやってきました。(ちなみに、東海北陸道飛騨清見IC、中央道中津川ICまで高速道路を使用するルートもありますが、そんなに大差ない時間だと思います。) 国道361号線からキャンプ場に向う道に入り、少し走ると、真の家長が『あっ、サルが...』と声をあげました。なんと、道路脇のコンクリ塀の上からニホンザルがこちらを見ているではありませんか...写真を撮ろうとしたら、サッと逃げられてしまったのですが、手荒い(?)歓迎にこの後のキャンプ生活に胸を高鳴らせながらキャンプ場に向かいました。 キャンプ場に到着し、チェックインのため車を降りると、爽快な高原の風のお出迎えです。いやぁ〜、涼しくて気持ちいい〜〜〜!!この頃、名古屋近辺は連日35℃を超え、まさに真夏日地獄&熱帯夜地獄だったのですが、流石(と書いてさすがと読む)標高1600m!!最高気温は28℃と非常に快適でした。 今回、我が家はFサイトというセンターハウスに最も近いサイトエリアを選択しました。 Fサイトはキャンプ場の中央エリアに位置しています。同じく中央のエリアにBサイトというエリアがありますが、その特徴の違いとしては、 Bサイト(ペット同伴不可) ・周囲を他のサイトに囲まれているような感じで眺望はイマイチ ・隣サイトとは比較的背の低い草木でしきられている程度 ・センターハウスにはまあまあ近い(サイトによっては結構遠くなる場所もありますが...) Fサイト(ペット同伴不可) ・南側は崖になっているので、御岳方面の眺望が非常によい ・サイトの周囲は背の高い木々もあり、独立感はまずまず ・センターハウスには最も近い(=便利ってことですね) その他にもA、C、Dのサイトエリアがありますが、Aサイトは今回調査してません。残るC、Dサイトはキャンプ場奥の高台に位置しており、その特徴としては、 Cサイト(ペット同伴可) ・北の乗鞍岳、南の御岳、どちらの眺望もグッド ・サイトの独立感はまずまず ・センターハウスからはかなり遠い(車で移動となるでしょう) Dサイト(ペット同伴可) ・高台にあるもののCサイトより奥になり、周囲に木々も多いため眺望はイマイチ ・木々に囲まれたサイトが多く独立感は最高 ・Cサイト同様、センターハウスからはかなり遠い(車で移動となるでしょう) 上記のように、それぞれ特徴のあるサイト構成になっています。キャンプ場のHPには、メンバー登録すると見ることが出来るようになる、各サイトの特徴が記載されている予約状況確認ページもありますので、こちらも参考にするとよいでしょう。 各サイトはかなり広く造られています。 広さ、形、雰囲気ともにサイトごとにまちまちで、かなり個性的なサイトもありました。サイト内に段差があるサイトや、入口が狭いのに奥はやたら広いサイト、2グループが同時に入れる巨大サイト、白樺の木に囲まれた高原の雰囲気たっぷりのサイト、などなど、千差万別で全く同じサイトはないと思います。まさに自然環境を生かしたサイト構成って感じですね!! サニタリー棟は清潔度が高くてよかったのですが、棟の絶対数が少なく、サイトによっては結構歩かなくてはなりません。我が家のサイトもサニタリー棟への距離が結構あったので、洗い物やらトイレやらは非常に面倒でした。贅沢を言うと、もう少し棟があれば嬉しいのですが... また、このキャンプ場には入浴施設としては、センターハウスの露天風呂しかありません。シャワー室なんぞはありませんので、入浴可能時間(8:00〜19:00)を逃さないように注意しましょう。また、露天風呂の定員は男女各15名程度なので、込み合う夕方に行くと、待ち時間が発生してしまう場合もあるそうです。露天風呂は非常に気持ちがよく、湯中の温かさと湯上の涼しさのコントラストが最高です。風呂からの眺望のよさも魅力ですね。 さて、次は、子どもたち期待の遊びモノです。 このキャンプ場には、コンビネーション遊具やアスレチック遊具などの、遊具と呼ばれるものはありません。じゃあ、子どもたちが遊ぶものがないじゃない、と思われるかもしれませんが、いやいや、このキャンプ場自体が巨大な遊具群だと言えます。 あふれんばかりの自然の中に、普段見ることができない草木や花、虫や魚、カエルなどなどが生息し、それら1つ1つに驚かされ、楽しまされるでしょう。 その自然環境を生かした遊びとして、MTBのレンタルや、エサ釣り、フライルアー釣り、などなどもあります。 MTBは、場内のあちらこちらにトラックコースがあり、草原の中や林の中をMTBで走破することができます。場内をMTBで散策するのもいいですね。 釣りにはエサ釣りとルアー釣りがありますが、今回我が家はエサ釣りにチャレンジしました。エサはイクラでビンに30〜40粒程度入っています。これで1時間遊ぶのですが、まず十分な量でしょう。1時間で5匹までは基本料金(1時間1050円)でキープできますが、それ以上は1匹210円でお持ち帰りです。結構な量のサカナを放流されているとのことで、かなりの確率で釣ることができるでしょう。我が家の小学1年生の息子も初めての釣りでしたが、3匹(うち1匹は超小物のためリリース)釣ることが出来ました。 センターハウス横の芝生広場も遊びポイントです。ボール遊びなどで、皆、思い思いに遊んでいました。 とにかく今まで我が家が訪れたキャンプ場にはない、自然の魅力を堪能できる、素晴らしいキャンプ場です。それでいて設備の清潔感も高く、女性や子どもにも優しい環境を提供してくれます。 注意する点としては、やはり高地キャンプ特有の天候の急変や、朝夕の冷え込みですね。今回のキャンプでも、雨に1度降られましたが、その後、すぐに止んでくれたので事なきを得ました。逆の場合、撤収時なんかは大変ですよね。朝夕の冷え込みもかなりのもので、真の家長は長袖を羽織っても寒い寒いと連呼していましたし、比較的、涼しさには強い家長でさえ、朝方は長袖を着込みました。朝露や結露でテントも結構濡れてたのも、冷え込みの強さを物語っています。夏キャンプと言えど、必ず、毛布や長袖着などを忘れないように注意しましょう!! |
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センターハウス | 売店 | センターハウス、レンタル棟 |
露天風呂 | レンタル棟 | 我が家のサイト(F6) |
初めてのペグ打ち | 広場よりFサイト | Fサイトからの景色 |
サニタリー棟7 | 炊事場 | トイレ |
Bサイト | Cサイト | Dサイト |
初めての釣果(この後リリース) | 今度こそ!! | 晩御飯に... |
MTBレンタルしました | MTBコース | 遊んだ後のおやつ |
広場の石碑 | 広場でボール遊び | ともだちになりました |
望遠鏡で景色でも | フライ・ルアー専用池 | ドッグラン |
Check
■オートキャンプサイト (☆☆☆☆☆)野趣あふれる自然いっぱいのサイトに感激です。広さも平均13m×13mとのことで、ゆとりたっぷりのサイトでした。 ただし、サイトによって、広い狭いの差はありますし、サイト間の仕切りや眺望などなどエリアごとの特徴差もありますので、自分の求めているものを明確にしてサイトを選ばないといけませんね。 ちなみに人気があるのは、便利度高いFサイトか眺望最高のCサイトのようです。 ■サニタリー (☆☆☆☆ )清潔度はかなり高く、女性でも安心して使用できると思います。 あえて難を言うと、サニタリー棟の絶対数が少なく、サイトによってはサニタリー棟までかなり歩かなくてはならない場合がある点です。ちょっと贅沢な要望ですかね... ■料金 (☆☆ )メンバー \ モデル料金 \ サイト利用料(大人) 2,100円×2 サイト利用料(小学生) 1,050円×2 露天風呂(大人) 400円×2 露天風呂(小学生) 200円×2 → 7,100円 ■遊び場 (☆☆☆ )遊具は全くないので、遊び場という点では微妙な表現になってしまいました。前述したとおり、自然環境が最高の遊び場と考えれば☆☆☆☆☆なのかもしれませんけどね... MTBや釣りなどなどの施設で遊ぶのも、子どもたちには好評でした!! ■水遊び (☆ )水遊びできるような場所はなさそうです。非常に涼しい環境なので、水遊び自体不要でしょうね。(逆に水が冷たすぎるぐらいです...) |
■アクセス (☆☆ )中央道中津川ICから国道19号を木曽福島方面に。木曽福島から国道361号線を高山方面に向い、高根村塩蔵橋を渡って右折し現地へ。 ■買い出し (☆☆☆ )塩蔵橋近辺にA-Coopがあるので、買出しは可能ですが、キャンプ場から片道15分程度は必要です(品ぞろえについては今回チェックしていません)。 また、センターハウスには無印良品の製品が販売されていますし、キャンプ用品もかなり充実していますので、忘れ物をしても何とかなりそうです。 ■風呂 (☆☆☆☆ )さほど大きくはないのですが、清潔な露天風呂です。露天風呂からの景色は、天気がよければ御岳も望めるとのことで、是非、一度お目にかかりたいところです。 ■総合 (☆☆☆☆☆)今まで高規格キャンプ場中心だったナイスガイ家にとって、まさにエポックメイキングなキャンプでした。 自然との一体感を感じることができる素晴らしい環境に、初心者にも安心な充実した施設、女性に嬉しい清潔感、などなど、キャンプ生活をエンジョイするために必要な要素を網羅しています。 キャンプ場では、家長と真の家長ともに、『来てよかった〜』、『最高だね〜』、『帰りたくないな〜』をひたすら連呼していました。 当然ですが、今後もきっと何度も訪れることになるでしょう... |
Information
■チェックイン/アウトIN 13:00/OUT 12:00 ■開設期間4月下旬〜10月中旬 |
■電話番号MUJIアウトドアネットワーク 南乗鞍キャンプ場 ■ホームページアドレスhttp://www.mujioutdoor.net/camp/a102_norikura ■地図 |